エンジニア未経験

20代未経験からIT転職は可能?成功させる方法を徹底解説します

20代未経験からIT業界への転職を目指したい方は、

・そもそも未経験からチャレンジしても大丈夫なのか
・どんな職種が目指しやすい?
・未経験からの転職を成功させるには何に気をつければいい?
・転職エージェントやプログラミングスクールは使ったほうがいいのか
・未経験からチャレンジする時に押さえるべきことを知っておきたい

など、不安なことや疑問に思うことがたくさんあると思います。

この記事では、実際に完全未経験からIT業界に転職した私の経験もふまえて、20代未経験からIT転職を進めるうえで知っておきたいことを徹底的に解説。

IT未経験からのチャレンジでは注意しておかないと後悔する事もありますので、不安なく進めるためにもぜひここで説明することを押さえておきましょう。

Contents
  1. そもそも20代未経験からIT業界への転職は可能か
  2. 未経験からでも挑戦しやすいIT業界の職種
  3. 20代未経験からIT業界への転職を目指す手順
  4. 20代未経験からのIT転職を成功させるために押さえたいポイント
  5. 20代未経験からのIT転職で失敗しないために気をつけたいこと
  6. 受ける企業の選び方
  7. 未経験からIT業界へ転職する前に知っておきたいこと
  8. 20代未経験からIT転職を成功させましょう

そもそも20代未経験からIT業界への転職は可能か

結論から言うと、20代未経験でもIT業界への転職は十分に可能です。

理由としては、

・IT業界は人材不足であること(2030年には45万人不足すると予測 ※1)
・実際に求人検索すると未経験者が応募できる企業が多く出てくる

などが挙げられます。

かく言う私も、プログラミングをやったことがない完全未経験からエンジニアに転職しました。

入る会社はしっかり選ぶ必要がありますが、教育制度が整っているところだと、知識・経験とも全くゼロからでもIT転職を成功させることが可能です。

ただし、同じ20代でも年齢が上がるにつれて難易度も比例して上がるので注意しましょう。

20代でも第二新卒までの年齢ならより有利に進められる

20代でも、社会人3年目までの「第二新卒」の場合(目安25歳くらいまで)は、ポテンシャル採用で選考が進められるので多くのチャンスがあります。

企業は、入社後に育成することを前提として、将来活躍してくれる人材を採用するので、

・仕事の適性があること
・将来の活躍が期待できる人材であること
・意欲的であること

などをうまくアピールできれば採用される確率もグッと上がるでしょう。

20代後半(社会人4年目)から少しずつ難易度アップ

20代後半になると、ポテンシャル採用ではなく、それまでのスキル・経験が評価の対象になるので難易度が上がります。

そのためIT未経験の第二新卒と20代後半の求職者がいた場合、よほどのことがない限り企業側は将来性の第二新卒の人材を選ぶはず。

ただし20代後半でも、IT業界でも活かせるスキル・経験・素養を持っていて、早期に活躍してもらえる人材と評価されれば、第二新卒までの若い人材より優先して採用されることも十分あります。

もしITエンジニアに未経験からチャレンジするのであれば、独学やスクールでプログラミングで基礎的な技術スキルを身につけたうえで、エンジニアの仕事に生かせるものをアピールしていくと転職成功へ近づきます。

※1 出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」

未経験からでも挑戦しやすいIT業界の職種

IT業界にも多種多様な職種があります。その中で、未経験からチャレンジできておすすめの職種を4つ紹介しますので参考にしてください!

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書に従って実際にプログラミングを行います。

エンジニア系で未経験者歓迎となっている求人の多くはこの職種です。IT系技術職の登龍門とも言われていて、未経験からでもチャレンジしやすいのでおすすめ。

「プログラミング言語を使うから、未経験だと難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、社内の教育・研修体制が整った会社も多いので無理なく転職を目指せます。

Webエンジニア

Web系のシステム開発に携わるエンジニアが「Webエンジニア」です。WebサイトやECサイトの中で使われるシステムの開発を行います。

この職種の仕事は大きく「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の2種類。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、利用者から見える部分の開発を行います。具体的には、Webデザイナーが制作したサイトデザインを基にして、HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどを使い、実際に動くサイトを構築するのが主な仕事。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、サーバーやデータベースなど利用者からは見えない裏側のシステム開発に携わります。例えば、Webサイト上で商品を検索するシステムの開発を行うのはバックエンドエンジニアの仕事です。

Webエンジニアも未経験歓迎で入社後に研修を行ってくれる企業も多いので、チャレンジしやすくおすすめできます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、その名の通りWebサイトのデザインを制作する担当者のことです。

クライアントが思い描くサイトを作るため、要望をヒヤリングしながらデザインを進めていきます。

Webデザイナーも未経験者の求人はありますが、基本的には「実務未経験OK」で、基礎的な知識やスキルは必要なことが多いです。

そのため、未経験からの転職を目指すのであれば独学やスクールに通って基本的なデザインのスキルは習得する必要があります。

基本的なスキルはスクールに通えば2〜3ヵ月で身につけられ、その後研修のある会社に転職できれば働きながら技術を磨いて行くことが可能。

多くの人が思うほどハードルは高くなく、未経験からでもチャレンジしやすい職種です。

Webマーケター

Webマーケターは、Webサイトの運営やWeb広告の運用、SNSを利用して商品やサービスの売り上げを伸ばすことが仕事です。

Webからの集客を増やすために、様々な施策を進めて行く必要があるので対応する仕事は多岐に渡ります。

そのため転職時にも幅広い知識やスキルが必要なのではと考える方も少なくないでしょう。

しかしWebマーケティングも未経験者の求人募集も多くあり、全くの未経験でも転職後に実務を通してスキルアップして行くことも可能。

変化も激しく常に勉強も必要で大変ではありますが、インターネット広告費は右肩上がりで増加しているため、今後Webマーケターの価値も上がって行くことが予想されます。※2

未経験からの転職もしやすく、将来性もある職種なのでおすすめです。

※2 出典:「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

20代未経験からIT業界への転職を目指す手順

未経験からエンジニアを目指す道としては、以下の4つが挙げられます。

1. 転職エージェントに登録して未経験者が応募可能な仕事を探す
2. 転職保障付きのプログラミングスクールに通う
3. プログラミングスクールでスキルを身につけて転職サイトやエージェントを利用
4. 独学でプログラミング学習をして、転職サイトやエージェントで転職活動

それぞれの手順についてみていきましょう。

転職エージェントに登録して未経験者が応募可能な仕事を探す

転職エージェントや転職サイトで、ノースキルの状態でも選考を受けられる企業を探す方法です。

手厚い教育・研修が受けられる企業に入ることができれば、そこでプログラミング学習から始め、現場に配属された後はOJTで先輩のサポートのもとで実践を積みながらスキルアップ可能。

ただし、会社選びには注意が必要です。

・求人情報に書いてあることと違う
・面接で聞いていた条件と違う
・入社後に条件が変わった

このようなことも起き得るので、できるだけリスクを減らすためにもエージェントにも登録し、いわゆる「ブラック企業」を避けられるようにしましょう。

転職エージェントのランキング記事への動線を考える

転職保障付きのプログラミングスクールに通う

プログラミングの学習指導と転職支援を同時に行ってくれるスクールに通って転職を目指す方法です。

20代であれば無料でこの両方をサポートしてもらえるサービスもあるので、自分が目指す方向や学びたい言語などを加味して、マッチするところがあればお金をかけずにスキル習得から転職まで行えます。
ただし転職先は、そのスクールと提携している企業に限られることや、入会審査がある場合はそれに通過しなければ利用できないといったデメリットもあるため注意。

事前の説明会や相談などができるところが多いので、まずはそこに参加して詳しく話を聞いてみることから始めると良いでしょう。

転職サポートもある有料のプログラミングスクールを利用

転職サポートのある有料のプログラミングスクールに通い、IT転職を目指す方法もあります。

スクールが提携する企業へ必ず転職しなければならないという条件もないので、それ以外の企業の選考も受けていってOK。

ただ提携先であれば、企業側もスクール生のスキル状況を把握できているため他の求職者よりも優位性は高く、採用される確率も上がるため転職活動をスムーズに進められるでしょう。

費用面がネックな場合、スクールによっては給付金支給の対象になっているコースもあるので、支給条件などもよく調べて活用していくとコスパよくスキル獲得と転職成功を実現して行くことができます。

独学でプログラミングを学び転職サイトやエージェントで転職

書籍や無料の学習サイトなどを使って自分でプログラミングのスキルを身につけ、その後転職活動を進める方法です。

費用を最小限に抑えて、かつ転職活動も縛りなく自由に進めることができますが、時間や労力が多くかかってしまうので、効率は悪くなってしまいます。

また、何もわからない状態から独学で進めた場合は途中で挫折してしまう確率も高まるので、せっかくのチャレンジが無駄に終わることも。

ここまでに紹介してきた方法ともよく比較して、自分にこのやり方が合うのかは慎重に判断しましょう。

20代未経験からのIT転職を成功させるために押さえたいポイント

20代未経験からのIT転職を成功させるには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

ここでご紹介するポイントを知った上で転職活動を進め、成功率を上げていきましょう!

大手だけではなく中小・ベンチャーのホワイト企業も受ける

大手企業は応募する人も多いので競争率が高いです。そのため、大手企業ばかりを狙っているとなかなか決まらず苦戦してしまうことも多いでしょう。

また、大手企業に入ることだけを目的としてしまうと、もし入社できたとしても、

・社風が合わない
・やりたい仕事ができない
・スピード感をもってスキルアップできない
…etc

などのミスマッチが起きれば、結局は転職失敗したのと同じになってしまいます。

今はもう「大手に入れば一生安泰」という時代ではなくなりました。

なので、未経験からの最初の転職先は、ブラック企業は避けながら、個人のスキル・経験がしっかり積めて、ホワイトな環境の中小・ベンチャー企業も受けて行くことがおすすめ。

こうしてどこからも欲しがられるIT人材になれば、その先の転職で大手に行くこともできるでしょうし、フリーランスとして収入を上げて行くことも難しくないでしょう。

プログラミングや資格の勉強を積極的に行う

未経験可の求人は、スキルも経験も全くゼロでも受けられる企業もありますが、実務未経験で、プログラミングなどの基本的なスキルはあることが前提のものが多いです。

選考を受けられる企業の幅を広げるためにも、プログラミングや資格の勉強は積極的に行っていきましょう。

ポートフォリオや資格があれば、エンジニアとしての適性や仕事への意欲的な姿勢をアピールできるので、選考時に有利となります。

また実際に働き出すと、現場で覚えなければいけない仕事がたくさんあるので、基本的な技術スキルと知識を持っておかないと後々かなり大変な思いをすることも。

私は完全未経験から転職して、簡単な研修を受けたあとすぐに現場に出ましたが、右も左もわからない状態だったので、毎日頭がパンクしそうになりながら仕事していました。

プログラミングや資格の勉強は先にしておけばよかったと後悔しましたので、同じ道を通らないようにするためにも、しっかりと勉強していきましょう。

最近は転職サポート付きのプログラミングスクールもたくさん出てきました。無料のものと有料のものがありますので、自分に合うスクールがあれば利用するのもおすすめです。

おすすめのプログラミングスクール については以下の記事で紹介しているので、検討してみたい人はこちらも参考にしてください。

【完全未経験者向け】エンジニア転職におすすめのプログラミングスクール3選「完全未経験からエンジニア転職を目指すため、プログラミングスクールを検討しているけれど、たくさんあってどれを選んだらいいか分からない」と...

勉強会に参加して現役エンジニアとつながり情報収集

求人やHPの情報、エージェントから提供される情報、その他Web上の情報を集めることは大切ですが、実際の現場はどうなっているのかという生の情報を手に入れることも重要です。

勉強会ではスキル学習ができることはもちろんのこと、質問できる時間や他の参加者(特に現役エンジニア)と交流できる機会があれば、現状の悩みや問題解決にも繋げられるのでかなりおすすめ。

特に、もし自分が目指したい企業で働くエンジニアの方と会って話せるチャンスがあれば必ず足を運びましょう。ネット上にはない、リアルタイムで有益な情報を手に入れられる機会はかなり貴重です。

私も2回目以降の転職では、この勉強会を積極的に活用していました。

そこでいろんなエンジニアの方のお話を聞いて、それぞれの現場のイメージがかなり明確になったことで、面接でも現場を意識した説得力のある受け答えができるように。

そうすると企業側の印象もよくなって、面接の通過率も上がっていきました。

なので勉強会やセミナーなどは積極的に活用していきましょう。

応募する企業について調べ尽くす

IT業界や職種についてだけではなく、自分が応募する企業についてもしっかり調べることが大切です。

企業のホームページや採用ページのほか、会社が外向けに発信している最新の情報まで押さえておくようにしましょう。

こうすることで、応募書類もより内容の濃いものを作れて通過率が上がりますし、面接に参加した時にも面接官にかなり良い印象を与えることができます。

その他大勢の応募者との差別化を図るためにも、応募する企業の情報収集は怠らないようにしましょう。

IT業界の仕事に生かせるスキル・経験を整理

将来活躍してもらえる人材かどうかは、企業が採用する上でも重要なポイントになります。

そのため同じ未経験者であれば、前職の経験・スキルを活かして活躍してくれそうな人材が有利です。

例えばシステム開発はチームで行われることが多いので、仕事を円滑に進めていくためにコミュニケーションスキルが求められます。

前職で営業経験があるのであれば、活かせるスキルとしてコミュニケーション能力をアピール可能。

そのほか、エンジニアに求められるスキルはたくさんありますので、前職の経験で生かせるものが無いか整理し、書類や面接でうまくアピールしていけるようにしましょう。

エージェントを活用して書類・面接対策を徹底する

応募する企業から、自分が魅力的な人材だと思ってもらうためには、応募書類の作り込みと面接対策は必須です。

どんなに良いものを持っていても、それをうまく伝えられなければ採用してもらえないでしょう。

転職エージェントは企業側が求める人材を熟知しており、何をどのようにアピールしていけば良いのかなどのテクニックも持ち合わせているので、成功率を高めたいならエージェントをフル活用するのがおすすめ。

私も過去の転職では複数のエージェントに登録し、複数の担当者から書類の添削や模擬面接を受けて完璧な状態に仕上げていました。

結果として、書類選考も面接も苦労することなくスムーズに進み、希望していた企業からの内定もゲット。

未経験から無駄なく安心して転職活動を進めたいのであれば、エージェントは必ず利用した方が良いです。

以下の記事では、未経験者にもおすすめのIT特化型転職エージェントを紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

【IT転職特化】エージェントランキングTOP5!成功するコツも紹介 このように悩む方は少なくないと思います。 私は未経験からIT業界へチャレンジしましたが、エージェント選びに迷って決...

20代未経験からのIT転職で失敗しないために気をつけたいこと

20代未経験からIT転職を目指す場合、失敗しないように知っておきたいポイントがあります。

知らずに後悔することがないように、あらかじめ注意点をしっかり押さえておきましょう。

「未経験者歓迎」という言葉を鵜呑みにしない

転職サイトで求人を検索する際、ITエンジニアの職種でも「未経験者歓迎」となっているものをよく見かけると思います。

これを鵜呑みにしてしまうと、入社後に「思っていたのと違った・・・」ということになる危険もあるので注意が必要です。

例えば、「未経験者でもOJTでサポートを受けながら働くことができる」ということなので安心して入ったけれど、実際の現場は忙しくて十分なサポートも受けられず大変な思いをした・・・ということも。

私も最初のIT転職ではこのパターンと同じで、サポートも満足に受けられない状況でした。スキルも低い状態だったので、任される仕事は細切れの雑用に近いことばかり。

そんな状態なのでもちろんスキルも思うように上っていきません。結局そのような環境に焦りとストレスを感じて辞めてしまいました。

同じ失敗をしないように、未経験歓迎の求人に応募するときはエージェントにも相談するなどして慎重に進めていきましょう。

キャリアプランを明確にイメージしておく

エンジニアになることだけ考えて転職してしまうと、実際に働き出した時に大きなギャップを感じてしまい、「こんなはずじゃなかった・・・」と早期退職になる危険性があります。

実際、稼ぎたいからエンジニアになったけれど、実際働いてみたら思っていたより大変で、稼げるようになるまで続けていける自信がない・・・と辞めていった人も見てきました。

こんな失敗を防ぐためにも、自分がエンジニアとして将来どんな風に働きたいのか、キャリアプランをしっかり練ることが大切です。

転職面接でも、キャリアプランについては聞かれることが多いので、自信を持って答えられるようにしっかり準備しましょう。

目標を持っていれば意欲的に仕事を進めることができるので、結果として順調にスキルアップ・年収アップもしていくことができます。

転職後のキャリアにも大きなプラスとなるので、これをやらない理由はありませんね。

IT業界に転職したいという気持ちだけで走らない

必要な情報収集や自己分析なども行わず、「IT業界は安定だと聞いたから」という漠然とした理由で気持ちが高まって、その勢いだけで転職を進めるとミスマッチが起きやすいです。

業界や職種について詳しく調べることはもちろんですが、

・そもそも自分がしたい仕事なのか
・目指そうと思っている職種が自分に向いているのか
・将来どのようになっていきたいのか
…etc

など、自分を知るところから始めないと必ずミスマッチが起きます。

もちろん私の経験からもIT転職はおすすめできるポイントがたくさんありますが、人それぞれ好き嫌い、向き不向きはありますので、慎重な判断が必要です。

気持ちだけで走るのではなく、しっかりと自己分析をし、明確な目標(キャリアプラン)を持ったうえで転職を進めていくようにしましょう。

受ける企業の選び方

未経験からIT業界へ転職するときは、会社選びがとても重要です。

入ってからのミスマッチを防ぐためにも、ここで紹介するポイントを押さえておきましょう。

未経験者向けの研修制度が充実している

特にプログラミングスクールなどに通わず未経験から転職を目指す場合は、研修がないと悲惨なことになります。

未経験からでも安心して仕事を進められるように、以下で紹介する点も含めて研修が充実している会社を選びましょう。

・ちゃんと研修が行われるか確認
・期間は2ヶ月以上でプログラミングが学べるか
・専任の担当がいるか

まず、あまり疑いたくはないのですが、会社によっては研修があると言っておきながら、実際は参考書だけ渡されて案件が決まるまでの間に会社で自学というケースもあるので注意。

期間も1〜2週間で、案件が決まったらすぐ現場に行かせられることになれば、OJTがあったとしてもかなり大変な思いをします。

なので、ホームページや採用サイトだけではなく、エージェントに聞いたり、面接でも担当者に研修の内容を詳しく聞くようにしましょう。

また、研修期間も最低限1ヶ月、できれば2ヶ月以上あるのが望ましいです。

完全未経験から入る場合、ITの基礎知識とプログラミング言語の学習は最低限必要ですが、1.2ヶ月はないと基礎中の基礎も身につけられません。

基礎知識やスキルもないまま現場に入ると、確実に付いていけないため挫折する可能性が高いです。

実際、別会社の方ですが、未経験から十分な研修も受けずに現場に来て、3ヶ月もせずにいなくなっていた・・・というのも見たことがあります。

また、研修は可能なら専任の担当から受けられると尚良いです。

これまで未経験者を研修してきた実績もあり、現場で対応していける基礎スキルを着実に身につけられます。

現場の社員が兼任していることもあると思いますが、その場合はしっかりとしたカリキュラムがあって、それに沿って体系的に学べるのかなどは確認したいです。

現場社員にお任せで適当な研修だと危険なので注意しましょう。

評価制度や福利厚生が整っている

評価制度や福利厚生がしっかりしているということは、その会社が社員のことをしっかり考えてれている証拠です。

ただ福利厚生は何でもかんでもあればいいというわけではないので、多くの人にとって必要な交通費支給や健康診断、育児休暇、産休などがあれば十分でしょう。

評価制度については、成果を上げた人が正当に評価される仕組みが整っているのかを確認したいです。

明確な基準もなく、ほぼ上長の印象で評価が決まるような状況だと、不満が募って働く意欲も上がらなくなってしまいます。

社員の平均年齢が若すぎない

社員の平均年齢が20代前半というように、若すぎる場合は注意が必要です。

IT業界の中小・ベンチャー企業では、平均年齢が若いところも多いので一概には言えないのですが、それでも極端に数字が低い場合は社員が定着していない可能性があります。

そのため離職率がどれくらいなのかはしっかり調べるようにしましょう。

離職率がわからないという場合は、業績は伸びていないのに未経験者を通年で採用していないかをチェックしてみてください。

当てはまる場合は、離職率が高いから常に採用していないと仕事が回らない状況であることが考えられます。

もしそのような環境の会社に入ってしまうと、技術力も未熟なのでたとえ辞めずに続けられたとしてもスキルアップが難しいため注意。

将来のキャリアにも影響するので、社員の平均年齢がどれくらいかは必ず確認しましょう。

残業が少ない&みなし残業や裁量労働ではない

残業が多いと、精神的にも体力的にも消耗して続けられなくなることもあるので、できるだけ月の平均残業時間が少ないところを選びましょう。

みなし残業や裁量労働制を取り入れている会社は、他と比べて残業時間が長くなる傾向にあるので注意。

月の残業が多すぎず、かつ稼働した分しっかりと残業代が出る会社を選ぶのが良いです。

残業時間については、求人にも記載されていることが多いですが、面接を受ける際にもしっかりと確認しましょう。

私の経験もふまえて、だいたい月の残業時間が20時間程度までを目安にするといいかと思います。

SES企業の場合は商流が深すぎない

SES企業へ転職する際は、孫請けひ孫請けなど商流が深い案件を多く持つ企業は避けるようにしましょう。

商流が深い企業では以下のようなデメリットがあります。

・商流が深くなるほど利益が減るので給料も安い
・上流工程に携わることができないのでスキルアップも難しい
・上流にいる企業に振り回されることもある

給料も上がらないし、スキルアップもしにくいとなると、その後のキャリアもうまく積み上げていくことが難しくなるので、商流の浅い企業を選ぶことが大切です。

未経験からIT業界へ転職する前に知っておきたいこと

未経験からIT業界へ転職する際、疑問に思うことも多くあるでしょう。ここでは、よくある質問や疑問などをピックアップして、それぞれ解説していきますのでぜひ参考にしてください。

IT業界は今後も伸びていくのか

結論としては、今後も伸びていくことが期待できます。

なぜなら、これまでに「ビッグデータ」「AI」「VR」「IoT」「仮想通貨」・・・など、次々とIT関連の新しい技術が誕生し、様々な産業で活用され始めているからです。

たとえばAIの分野であれば、まだ実用化には至っていませんが日本でもトヨタが自動運転の車の開発を進めています。

その他、小売業や農業など様々な分野でこのAIの技術は活用され始めているので、それに伴ってエンジニアの需要も高まってくるはずです。

20代未経験からIT業界に転職して将来どれくらい稼げるか

パーソルキャリアが運営するdoda調べによると、ITエンジニアの平均年収は452万円(※2020年12月時点)で、全体平均が409万円なので全年齢の平均で見ても高いです。※3

IT関連では、エンジニアからキャリアアップしてなれる「プロジェクトマネージャー」は664万円で全体の8位で上位。※4

その他、プリセールスやITコンサルタントなども全体ランキングの上位に位置しているので、未経験からでもキャリアアップしていけば高収入が期待できます。

スキルアップしてフリーランスになり、うまく案件の獲得が進められれば更に高い収入を得ることも可能。

20代未経験からのチャレンジでも、順調にキャリアを積んでいけばこのように収入アップの期待も高いと言えます。

※3 出典:doda

※4 出典:doda「平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版」

未経験からチャレンジする場合にスクールなどには通わなくていいか

結論、スクールには通わなくても転職することはできます。

ただし、全くの未経験からチャレンジする場合は、ITの基礎知識からプログラミング学習までしっかり研修してもらえる企業を選びましょう。

完全未経験であれば、最低でも2ヶ月間は社内で基礎スキルをみっちり学習できる研修を受けられることが望ましいです。

現場に出てから地獄を見ないためにも、研修してもらえることは必須なので、どれくらいの期間で何をどれくらい学べるのかなど、受ける会社の研修制度についてはしっかり調べなければいけません。

スクールに通えばITの基礎知識やプログラミングスキルを習得した状態で転職活動を進めるので、受けられる企業の幅は広がりますし、実務未経験でも基礎スキルを持っていることで完全未経験者よりは有利に転職を進めることが可能。

転職サポート付きのスクールも多くあるので、それらのサービスを利用すればより効率的に転職活動を進められるでしょう。

スクールによっては、現場で求められるスキルを意識したカリキュラムが組まれているところもあるので、転職後のキャリアにも大きくプラスに働くことが期待できます。

未経験から入ってしっかり教育はしてくれるのか

未経験から入って、どれくらい手厚く教育してもらえるかどうかは選ぶ会社によって左右されます。

未経験者の教育・研修制度に力を入れている企業はありますので、自分がやりたい仕事や進んでいきたいキャリアが実現できるかを考慮しつつ、研修制度の整った会社を選びましょう。

また、ここまでに何度か説明しているので繰り返しになりますが、研修内容などの詳細は面接でも必ず確認してください。入ってから「聞いていたのと違う・・」といったようなことが起きたら大変です。

聞いていた通りに研修が受けられるという確信を得てから転職を進めましょう。

未経験歓迎のシステムエンジニアの求人はブラックか

未経験歓迎のエンジニア求人を出している会社の中には、いわゆるブラック企業と呼ばれるようなところもあります。

しかし、先ほどもお伝えしたように、社員のスキルアップのために教育・研修制度を整えている企業もたくさんありますので、そういった会社を見つけて就職できれば未経験からでも安心してキャリアを築いていくことが可能です。

会社の選び方でも紹介していますが、未経験歓迎の求人応募する際は、最低限その会社が以下にあげる項目に当てはまっていないかチェックしましょう。

・会社の設立年に対して社員の平均年齢が若すぎる(20代前半など)
・離職率が高い
・業績が伸びていないのに未経験者の大量採用をしている
・残業時間が多い&固定残業や裁量労働制を取り入れている
・孫請けやひ孫請けなど案件の商流が深い

これらに該当する場合は、働く環境があまり良くないケースも見られるので、研修の有無と合わせてしっかり確認してください。

自分で判断が難しい場合は、転職エージェントに相談するなどして、失敗を避けられるようにしましょう。

35歳が寿命と聞くが20代後半からチャレンジしても大丈夫か

エンジニアの35歳定年説というのを今でも耳にすることがありますが、これは35歳でエンジニアとしての仕事がなくなるということではありません。

この言葉がよく使われていた2000年初頭は、エンジニアの働く環境はとても厳しいもので、それに耐えられるのは35歳くらいまでという風潮があったのが理由の一つのようです。

また35歳くらいになると、管理職にキャリアアップしていき、エンジニアとしての仕事から離れていくことも、そう言われるようになった背景にあるのではないでしょうか。

結論は20代後半からでも、エンジニアとしてスキルを積みプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャ、コンサルタントといったように職位も上げていくことは可能なので、チャレンジしても大丈夫です。

またIT業界は人材不足ということもあり、即戦力となるエンジニアのニーズは高まっています。

そのため35歳を過ぎても現場でエンジニアとして活躍している人も少なくないようです。

ただし、いずれにしても知識・スキル・経験は求められますので、時代に合わせて知識やスキルのアップデートは怠らずにやっていく必要があるでしょう。

20代未経験からIT転職を成功させましょう

20代未経験からIT業界への転職は可能なのかということから、実際に転職する方法や成功のポイント、注意点について私の経験も交えながら解説してきました。

結論としては、未経験からでもIT転職は可能です。しかし、転職活動のポイントを知らず適当に進めてしまうと失敗する可能性も。

そのためこの記事では、

・未経験でも挑戦しやすい職種
・20代未経験からIT転職を目指す手順
・転職を成功させるためのポイント
・失敗しないための注意点
・転職する会社の選び方
・未経験からIT転職する際に知っておきたいこと

など、20代未経験からのIT転職を目指す上で押さえておきたいことを詳しくまとめました。

転職成功率を上げるために、ぜひここまでに解説してきたことをしっかりと理解して転職活動を進めてください。

皆さんが笑顔で新しい一歩を踏み出すことを願っています!

ABOUT ME
taka
20代で6回の転職を経験しました。 挫折ばかりの社会人人生でしたが、今はいい会社に巡り会い、スキルを積み上げたことで、プロとして自信を持って仕事ができています。 このブログでは、これまでの私の経験をもとにした転職のノウハウを中心に、私と同じように仕事で悩む方の役に立つ情報を発信していきます。